814年はブルガリアのクルム王の没年。
クルムは東ローマ帝国皇帝として親征してきたニケフォロス一世を葬り、その子スタウラキオスにも深手を負わせた。
スタウラキオスは皇帝の座をミカエル一世ランガベーに譲ったが、彼もまたヴェルシニキアにてクルムとの戦いに敗れる。
ブルガリア軍はトラキアの大半を手中に収め、アドリアノープルとコンスタンティノープルを包囲した。しかし、ブルガリア軍にはコンスタンティノープルの城壁を越えられなかった。そこで、ミカエル一世の後を継いだレオーン五世はブルガリアとの和平交渉に挑む。だがレオーンの真の狙いは、クルムの暗殺だった。
危機を脱したクルムは怒り、トラキアでの略奪とアドリアノープルの占領を命じた。
クルムは再度コンスタンティノープルを攻撃せんと準備していたが、その途中で急死する。彼の突然の死がなければ、東ローマ帝国はこの時点で滅びていたかもしれない。
などとまあ火葬戦記みたいなことをほざきつつ、今日はターゲットタエボーの背中およびヒップ。
失われた可能性にロマンを抱く人は多いよな。最初っからなかった可能性かもしれないのに。
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