972年はカペー朝フランスの王、ロベール2世の生年。
宮殿の一角に礼拝所を設けるなど、大変敬虔な人物だったと言う。
にも関わらず、ローマ教皇グレゴリウス5世は彼を破門に処している。これは、ロベール2世が従姉妹にあたるベルト・ド・ブルゴーニュと結婚したためと伝えられている。
とはいえこのグレゴリウス5世、対立教皇であったヨハネス16世の耳・鼻を削ぎ、舌を抜き、目を潰し、手指を砕き、さらに服を引き裂いてロバに乗せ、市民の見世物にしたとされる人物である。当時のフランス王の勢力範囲が極めて小さかったことを考えると、はたしてどこまで公正な判断だったかは疑問が残る。
先述のとおりカペー朝の支配地はひどく限られていたため、ロベール2世は周囲の諸侯領を巡って幾度も争った。政敵は国外のみならず、長男ユーグは単独王となるべく反乱をおこした(のちに急死)。次男アンリ、三男ロベールも反旗を翻し、ロベール2世自身は息子との戦いの中で戦死している。
「敬虔王」の異名まで持つ王としては、あまりにあまりな人生だったように思えてならない。
などと甘っちょろいことを言いながら、今日はターゲットタエボーの二頭筋&三頭筋および腹筋。ろくに信仰もないわしがこうやってのんきに暮らしているのは理不尽というかなんというか。
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