中日新聞より。
同筋によると、今年中に初期配備されるイージス駆逐艦は計5隻で、いずれも第7艦隊(司令部・横須賀基地)に所属。うち2隻が日本海、3隻がハワイで常駐態勢を取るという。海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載できるミサイル巡洋艦も3隻程度配備する計画。
今後も2:3の比率で日本海とハワイに配置するのだろうか? だとすると最終的には日本海に5隻、ハワイに10隻か。
実際に作戦行動をできる隻数はおよそ1/3だから、日本海で目を光らせる艦はせいぜい2隻。海自のDDGを加えても、おそらく3隻がやっと。
はたして北朝鮮が弾道弾攻撃をためらうだけの要因になりえるだろうか。
北に正気が残っている限り、完全な奇襲というのは考えにくいわけで、核攻撃に先立つ何らかの政治的戦略的予兆、緊張の増大に対応して展開戦力は増強されるものと思われます。
米海軍は新FRP(艦隊即応計画)の下で長期の作戦における戦力の集中度の増加に努めており、先だっての「サマー・パルス」演習では空母戦力の58%を展開できる能力を示しました。
まして、横須賀と佐世保という第一級の基地を有している日本
近海での作戦は容易でしょう。
投稿情報: ばべる | 2004-08-31 23:44
>北に正気が残っている限り
そこがちょっと心配ですなあ。
まあ彼らには彼らの論理があり、異なる基盤に立つ私にはそれがわからないだけだと思うのですが。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2004-09-01 12:59
たとえ正気がなくなったとしても、試射に偽装した1基のみの奇襲攻撃なら、平時の展開戦力でも対処できるでしょう(と言うか、対処せねばなりません)。
一方、防御レイヤを突破可能な飽和攻撃を実施するに足るだけのミサイル(テポドン1ないし2)戦力を実戦状態に置こうとすれば、何しろ馬鹿でかい液体燃料ロケットですから、その動きを完全に秘匿しておくのは困難であると想像します。
そういう意味では、テポドンに比べて格段に機動性と即応性が優れているであろうR-27(SS-N-6)の配備は、日本にとっても小さくない脅威と言えるでしょう。
投稿情報: ばべる | 2004-09-01 13:47
なるほど。
物事の「意味」を理解できぬ我が身を恥じるばかりです。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2004-09-01 20:20
いええ、単なる茶呑み話の類いなので……
恥じ入るのはこちらです。
投稿情報: ばべる | 2004-09-01 21:11
個々の事象が持つ「意味」を理解できる者でありたい、と考えています。
たとえそれが狭い範囲の中であっても。
それゆえに、自らを戒めた次第です。
これからもご指導ご鞭撻をお願いいたします。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2004-09-02 12:31
ところで、話はMD自体の方にずれますが、
コンバット・プローヴンのない単層防御にのみ頼らねばならないのは、はなはだ心もとないですね。
たとえ近い将来、陸上発射防御システムが付加されたとしても、全体から見ればミッドコース迎撃層の厚みが増したというだけのことであるわけで。
安上がりで確実なブーストフェイズ防御の手段はないものか。
投稿情報: ばべる | 2004-09-02 19:29
高々度を巡航可能なUAVから散弾を投射するというのはどうでしょう。
砲や高速ロケット弾の搭載が困難であるならば、いっそ「UFO」のインターセプターよろしく機体前半が高速ロケット弾となる構造でもいいかと思います。
当然発射後のUAVはおっこちることになりますが、しょせんは無人機。そのまま自爆していただくということで。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2004-09-04 05:38