CNN.co.jp「利用国の治安維持コスト負担を促す、マラッカ海峡」より。
クアラルンプール――マレーシアのナジブ・ラザク副首相は1日、同国が接し、海賊がはびこるマラッカ海峡の治安維持対策に関連し、海峡の利用国が関連コストの一部を負担すべきだとの考えを明らかにした。マレーシアのベルナマ通信によると、日本の協力がモデルになると指摘、他国も追随するように促した。
日本の財団が、新設されたマレーシアの海上保安庁へ寄贈した訓練船の引き渡し式典で述べた。「ただなものは何もない」とも指摘した。
ベルナマ通信はマレーシア国営。で、この「日本の財団」が日本船舶振興会……じゃなかった日本財団。
マレーシア海上法令執行庁に引き渡されたのは全長40m、270総トンの教育訓練艦<マーリン>。詳細は日本財団自らのサイトにあり。
つまるところ博打の胴元が、マラッカ海峡という戦略ポイントの安定維持について旗を振るというのはどうもなあ。日本政府が関与していないというのなら責任放棄だし、関与してるのであれば「癒着」というやつだろう。
まして、インドネシアに巡視船を供与するというこの時期にわざわざ、だ。なんとも薄気味悪い。