CA-136<シカゴ>は<ボルティモア>級重巡の14番艦。1942年度に発注され、第二次大戦にも参加している。日本国の降伏調印時には、東京湾に在泊していた。
戦後は改装案SCB173に基づき、ミサイル巡洋艦へと変貌した。改装は極めて大規模で、兵装も上部構造物もすべてが作り直されている。
艦首と艦尾に<タロス>SAMシステムが1基ずつと、ミサイル管制レーダーが2基ずつ設けられた。尖塔のごときミサイル管制レーダーごしに視界を確保するため、艦橋ははなはだしく高く、かつ巨大なものとなった。その異様さは、イージス巡洋艦<タイコンディロガ>のそれに優るとも劣らない。
煙突は最新式のレーダー類と組み合わせたマック形式で、機関そのものは改められていなかったものの、印象を一変させている。
<シカゴ>はベトナム戦争にも参加し、艦隊防空の一翼を担った。そして、艦隊目掛けて放たれた<スティックス>巡航ミサイルを<タロス>にて見事撃墜している。
「器がでかいとまったく新たな役割にも対応しやすい」ってことなのかなー、などと思いつつ応用プログラム(ビリーバンド使用)。
いやー、異様さという点ではSCB173にひけは取らぬつもりなんですがね。