DD-165<きくづき>は海上自衛隊の護衛艦。<たかつき>型の2番艦にあたる。
<たかつき>型は並行して建造された<やまぐも>型や<みねぐも>型と比べると5割ほども排水量が大きい。これは、両タイプが対潜に重点を置いているのに対し、<たかつき>型には対空も含めた汎用性を付与したからだ。
それまでのDDと比べると上部構造物は際だって大きく、マストも煙突と一体化させたマック構造となっている。このため、その外見はぐっと現代的だ。
だが惜しむらくは、アメリカの方針変更により、対潜装備の一つたるDASHが利用できなくなってしまった。このため、せっかくバランス良く配置された兵装は、その一部がデッドウェイトとなった。
1980年代に入り、FRAM工事により<たかつき>と<きくづき>は艦齢延長と近代化がなされた。これにより兵装にはシースパロー艦対空ミサイルやハープーン艦対艦ミサイルが加わり、おおむね<はつゆき>型相当となった(ただし、さすがにヘリは搭載できなかった)。
<はつゆき>型以降のDDにはあまりこの種の近代化は施されておらず、これはやはり<たかつき>型が余裕を見込んで設計されていたからだろう。
将来余裕を含めて設計しても外的要因で無駄な投資となったり、切りつめれば切りつめたで陳腐化も早まったりする。なにごとも先を見通すというのは難しいものだ。
それに比べれば、「一月以内にもっとリズミカルに動けるようにするんだ!」という要求仕様がはっきりしている現状はまだなんぼかましかな、と思いつつ腹筋プログラム。
声を出してカウントすると、普段以上のきつさを実感。
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