DDG-176<ちょうかい>は海上自衛隊<こんごう>型ミサイル護衛艦の4番艦。いわゆるイージス艦の1隻である。
イージス・システムは改良が続けられている。<こんごう>型の他の3隻が搭載するそれはベースライン4となっているのに対し、<ちょうかい>はベースライン5である。これにより、電子戦能力が向上しているという。また、SAM自体も向上型のSM-2ブロック4に改められているらしい。
<ちょうかい>では20mmCIWS<ファランクス>もブロック1Bを搭載し、水上目標も射撃できる。また、12.7mm機関銃も搭載している。これは不審船対策が主目的であるらしい。
このように<こんごう>型の中でも一歩進んだ能力を有する<ちょうかい>だが、次なる<あたご>型ではさらなる強化が図られている。
また、<こんごう>型4隻にはすべてBMD能力を付与する予定とされており、イージス・システムもその際にアップデートされるかもしれない。
ソフトウェアやコンピュータシステムのアップデートで能力を大幅に拡張する、というのは素人目で見ればありがたい話だ。なにしろ艦隊防空艦が弾道弾迎撃艦に生まれ変わるのだ。
だが、これを運用する乗員たちの錬成という意味では、きっととてつもない苦労があるに違いない。卑近な話をすれば、先輩たちがNT4.0でやっていた仕事をいきなり2000でやることになり、しかも「近いうちにみんなVistaにするからね、あ、アプリも変えるから」なんて言われているようなものだろう。これで高いレベルへの到達・維持をなすためには体系的かつ継続的な教育・育成が必要だろう。
だが、日本の組織ってそういうの割と苦手なような気がする。実戦に近い演習をできる環境が整っているとも思えないし。かといって、一納税者としてはそれを検証したり改善要求だしたり、それを推進できるよう協力することも難しい。
せっかく高い買い物するんだから、それを有効に活用できるようになんとかならないもんかなあ、などと考えていると「おめーこそ高いチケットのみならずシューズまで買ってイベント行くつもりなのに、そんな弛んだ腹でいーのかよ!」と脳内ツッコミ。
という訳で本日は最終プログラム(ビリーバンド使用)。やべーよ、もう1週間ないよ。