紀元前336年はマケドニアの王、ピリッポス2世の没年。娘の祝宴において暗殺された。
彼の死後に王位に就いたのが、息子のアレクサンドロス3世。のちにアレクサンドロス(アレキサンダー)大王と呼ばれることとなる。
ピリッポス2世はテーバイでファランクス戦術を学び、カイロネイアの戦いなどで勝利し、ギリシャのほぼ全土を掌握、さらにはペルシャ遠征を目論んでいた。だが彼の死により、その征途はアレクサンドロス3世に託された。
もし彼が暗殺者の手にかかることなくペルシャに進攻していたら、どうなっていただろうか。
彼は息子と同等に優れた軍事指揮官であったから、やはり史実同様にペルシャを倒したことだろう。だがそこから先はどうだったろうか。若きアレクサンドロスとは異なり、性急な遠征は控えたかもしれない。あるいは逆に、遠征軍を息子に委ね、思う存分兵を進めさせたかも知れない。
まだ統治機構が今日ほど緻密でなかった時代だから、統治者の個性によって歴史は大きく変わっていた可能性もあろう。
さまざまな要素がもつれ合った末に歴史が紡がれ、今日につながっている。そう考えると、まこと世の中とは不思議なものだ。
などと思いつつ今日はエリートのミッション1。もっと不思議なのはなかなか減らない腹の脂肪…って、そりゃ食べるは飲むはじゃ当然だろうが(自己ツッコミ)。
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