HCD - What - Historyより(一部に誤字・誤訳があると思われる)。
今日最も人気の高いカントリーダンスはもちろんテキサス・ツーステップ (Texas Two Step) ですが、このツーステップは実は4/4拍子で踊られるワルツの変形なのです。どのようにしてそのような変形が作られたのかは民族学的考察に任せるとして、1850年代のウェストポイントに目を向けてみましょう。主人公は10年後に戦場に出てアメリカ合衆国の未来を決めることになる人達です。ウリッセズ・S・グラント (Ulysses S. Grant)、ジョージ・アームストロング・カスター (George Armstrong Custer)、ロバート・E・リー (Robert E. Lee)、ウィリアム・ティカムゼ・シャーマン (William Tecumseh Sherman)ら後の南北戦争で活躍した将軍達は、当時米国陸軍士官学校の若い学生でした。彼らは、酒を飲み女性達を追いかけ回すという、普通の10代後半から20代前半の若者がやることと同じ事をやる10代の士官学校生でした。
私達が決して忘れることの出来ないこれら未来の英雄達でも、男だけの学校にいて、近くに住む若い女性達をみれば、学校にとってめんどうくさいことを引き起こすのは当然でした。正式な舞踏会にイブニングドレスを着ていっても拡張の高さはすぐに消えてしまいました。まもまく若き将軍となるかれらは、レディーの背にあてた手を次第に下げ、アンダーアームターンの時は背に当てた手をどかさずわざとレディーの胸に触れたりすようになったのです。これらの士官候補生の多くがウエスト・ポイントに汚点を残したにもかかわらず歴史では何の言及もされていないのは興味深いことです!!!
そしてとうとうウエスト・ポイントの海軍中佐から直接の命令が下ることになったのです。「すべての士官候補生は、正式な場で若い女性と踊る時は、手を背中に回すのではなく、女性の肩の上に置くべし」 ”伝統的な”テキサス・ツー・ステップの、男性が右手を女性の肩に乗せるスタイルはこうして生まれたのです。
意外なつながりがあるものだ。ほんの200年ばかりという短いアメリカの歴史の中ですら、こういった奇妙な交錯があるというのは面白い。
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