コンセプトにおける最大の問題は「PHSである」ということが制約にしかなっていない点。
「Webブラウジングに特化させた」とのことだが、今日のWebの使われかたを考えれば、PHSでは力不足だと誰もが思うだろう。本気でWebブラウジングさせるなら、この製品はイーモバイルあたりから出すべきだ。
「PHSである」ことを活かすなら、むしろRSSリーダとかに特化した方がいいだろう。
あるいは、ユーザごとにカスタム可能なWeb巡回ツールを提供し、サーバ側で端末に最適な表示に加工したデータを非リアルタイムで自動受信させるとか。イメージ的には「自分の好みの雑誌の切り抜きや、よく使う資料が、システム手帳に自動でスクラップされていく」 というサービスだ。
これなら、システム手帳というアナログツールの拡張として比喩でき、ユーザへの訴求力もあるだろう。
そこから、新たなサービスへと繋いでいってユーザを囲い込むという手も考えられる。
現状では、携帯電話の弱い部分とノートPCの弱い部分を併せ持つというマイナスイメージしかない。これでは、いくら手帳が流行っているといってもユーザの満足は得られまい。
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