ロシアのプーチン首相はパリで26日、フランスのフィヨン首相と会談した。フランス公共ラジオによると、ロシア側が希望するフランス製の強襲揚陸艦ミストラルの購入などについて話し合ったとみられる。
[From 仏ロで揚陸艦の売買協議か パリで首相会談 - 47NEWS(よんななニュース)]
(中略)
ロシアのミストラル購入をめぐっては、エストニアやリトアニアなど周辺国から安全保障上の懸念を表明する声が出ている。フランス紙フィガロは商談が既に最終段階に入ったと伝えた。
かつてソ連の演習と言えば、強襲揚陸艦からホバークラフトに乗って押し寄せる海軍歩兵とかよく記事になっていたな。
ヘリ空母だって持っていたから、少なくとも技術的にはロシアにだって<ミストラル>クラスの建造は可能だろう。
ソ連崩壊後に仕事が減って、大型艦に対応できる造船所も潰さざるを得なかったのだろうか。
しかし、こちらの記事によればライセンス生産も考えているみたい。どうも意図がよくわからない。
■露、仏の最新鋭揚陸艦購入交渉…周辺国は懸念-マクロ経済音痴には見えない日本再軍備の行く末?
こんにちは。最近ロシアが、外国の最新鋭揚陸艦を購入しようとしています。一昔前なら考えられないことです。このことに関して、周辺諸国は懸念しているそうですが、私は逆に懸念は低減したと思います。世界の軍事バランスをみるには、相当裏読みをしないとできないと思います。アメリカの力が衰えつつある現在、世界が多極化の時代を迎えるなどのことが言われていますが、私は、こうなると覇権争いにより戦争・紛争が絶えない世界になると思います。こうなることを防ぐには、日本が再軍備して、アメリカと日本の二極体制を築くことによって、世界の平和が維持されるのではないかと思っています。また、世界は、そのような方向に歩まざるを得ない時が来ると思います。詳細は、是非私のブログをご覧になってください。
投稿情報: yutakarlson | 2009-11-30 11:12
・サーヤノ・シュシェンスカヤ水力発電所の大事故が示すように、最重要インフラさえ満足に整備できないほど社会経済がボロボロ。
・度重なる試射失敗によるSLBM-Xブラーバ(と、一体化している「ドルゴルーキ」型SSBN)開発の行き詰まり。ロシアが強国であり続けるために必須な核抑止力の維持が危機に陥るほど軍事もボロボロ。
・ロシア海軍の両用戦能力は、冷戦終結後のレベルからまったく立ち直っていない。ロシアには「ミストラル」のような、西側で主流のコンパクトな汎用母艦の建造経験はない。
・しかし、非対称戦や国際的な平和維持活動を行うにはそれなりの規模の両用戦部隊の保有は絶対に欠かせない。
つまり現在のところ、21世紀型の揚陸艦の設計に予算を回す余力がないからではないかと。
ライセンス生産となれば、造船所も雇用も潤うし、技術の移植もできますからね。
投稿情報: ばべる | 2009-12-01 19:00
中国やロシアのように、資源を徹底した中央集権的管理下に置いている国は、例えば核だとかサイバーだとか、ある特定の分野に集中豪雨のように人と金をつぎ込むことができますが、その分、他の分野が手薄になるのはさすがにどうしようもないです。
投稿情報: ばべる | 2009-12-01 19:02