775年は、アッバース朝第2代カリフであるマンスールの没年。
アッバース革命ではウマイヤ朝打倒に活躍した彼だが、先代カリフである弟の没後は、革命の功労者らを殺害して自らの地位を固めている。これへの反発として各地で反乱が発生したが、これも鎮圧している。政敵には容赦がなかったようだ。
その一方で、信心深く質素を好み、学術の振興に余念がなく、また中央集権化で国の体制固めに尽力した名君でもある。
彼の功績としてはシャリーアの完成や、現在のバグダッドの基礎となる新都(当時の名はマディーナ・アッ=サラーム…強引に訳すと平安京)を築いたことなどがあげられる。
混乱の中から国をまとめあげようとするときれい事だけではなんともならんわな、などと知ったふうなことをコキながら、今日はTAEBO T3 トランスフォーメーション(エクスプレス)。
小人物たるワシは、まあなるべくきれい事を並べてみるわいな。