「社内システムとしてのBLOG」に触発されて記す。
大きなメリットとして、blogはフォーマルとインフォーマルをシームレスに混在させやすいという点があげられる。
これは、以下のようなblogの特性から発生する。
メールと異なり、blogをいつ見るか(あるいは見ないか)は情報を受け取る側が選択できる。
ブックマークやRSSリーダへの登録も、それぞれの自由だ。企業内であっても、この原則に変化はない。
また受取手は、一定のカテゴリーのみを見ることも選択できる。
これらの特徴により、受取手はblog作成者になんら強制されない。
これゆえに、blog作成者は受取手へ遠慮せずに、自らの書きたい話題を書ける。
blogが基本的には個人に従属するシステムである(『作成者の発言に対し』コメントする、トラックバックする)ことも、これを補強する。
ではグループウェアならどうか?
グループウェアは一種のデータベースであり、基本的に管理者によって制御されている。それは管理者の横暴ではなく、責務である。
管理者が定めたカテゴリーの中で、人は自由に発言できるか?
答えは否だ。
なぜならあらゆるカテゴライズは、それぞれの人々の中で大きくずれているからだ。
ではカテゴライズ権限も含めて一人一人の利用者に委ねれば…それは結局、一種のblogをグループウェア上に作ることとなる。
自らの内をフォーマルとインフォーマルの二つにすっぱりと区分できる人は希である。
よって、フォーマルとインフォーマルの区分なく発言できる環境でこそ、人は自由に語り得る。
自由な発言があってこそ組織は活性化する。
それゆえに、blogを社内で展開する価値がある。