PC標準化をめぐる事例について。
このことが社長の耳にも届いた。結果、予算のことなら何とかするから、極力要望に応えてあげてほしいという方針が決定した。かくしてPC標準化の意味はなくなり、ありとあらゆるスペックのPCが社内に登場した。トラブル時のサポートできず、かつオプション追加要請が相次ぐようになり、管理コスト、追加費用が増え続け、もはや無法地帯と化してしまった。
ダメなものはダメと言わないといけない。言うべきときに言っておかないと後で自分の首を絞めることになる。「ITのことをよく分かっているのは自分達しかいない」ということを肝に銘ずるべきである。
ほう。つまり社長に向かって「あんたITのことわかってないでしょ」と言えと。
管理コストが増えようが追加費用が増えようが、経営的判断に基づくのであればやれば良い。人が足りないだ残業が多いだのといった問題が発生したなら、経営者にその原因を説明すればいい。それで気づかぬ経営者であれば、それまでのことだ。
なお、PC標準化にあたっては最大値こそ基準とすべきである。「これぐらいならだいたい満足してくれる」などという基準は最初から間違っている。
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