CNN.co.jpより。
アルメニア人虐殺は、19世紀末から20世紀初めにかけて起きたとされており、第一次世界大戦時も含めて、150万人以上が殺害されたとの説がある。
しかし、トルコはこれを否定。帝政末期の内乱により、アルメニア人だけではなく、トルコ人も数多く犠牲になったと主張。
自国が引き起こした事柄ならともかく、他国の歴史認識を法で規定しようとするのだどうだろう。法制化を求めた在仏アルメニア人や、賛成した下院議員らの善意を疑う訳ではない。しかし、そのような行為がもたらす結果への想像力と、政治を行う者としての自覚は不足している。
国が国境を越えて力を及ぼして良いと考えるのは、イラクに攻め込んだアメリカのやり口と同じではないか。人道的な主張かもしれないが、それもブッシュとかわらないではないか。
仏上院なり大統領なりが、この法制化を押しとどめるよう期待したい。