三菱重工業の子会社、三菱航空機(名古屋市)は2日、開発中の国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」を米国の地域航空会社から受注したと発表した。受注機数は100機で2014年以降に納入する。
(中略)
TSHは現在、傘下の航空会社でカナダのボンバルディア機を保有、運航している。今回のMRJ発注分で、代替期を迎えたボンバルディア機をMRJにすべてを置き換える計画という。
[From NIKKEI NET(日経ネット):企業ニュース-企業の事業戦略、合併や提携から決算や人事まで速報]
トランス・ステーツ・ホールディングス参加の航空会社は
トランス・ステーツ・エアライン(以下TSA)と
ゴージェット・エアライン(以下GJA)。
国内報道ではちょっと見つけられなかったが、100機中50機はオプション(
プレスリリース)。
Wikipediaによれば、 TSAはエンブラエルERJ145(EPとLR・いずれも乗客数50)を合計35機保有。GJAはボンバルディアCRJ-702ER(乗客数66)を21機保有。仮にオプションを除いた50機と考えても、CRJ-702の代替だけでは多すぎる。ERJ145もMRJで代替するつもりなのだろうか。
なお、MRJは乗客数70から96の予定だから、ERJ145と比べるとかなり大きい。いくらMRJが新型で燃費などで優れるといっても、1対1で代替するのは不適切だろう。無論、利用者が増えれば問題ないのだが。
オプションも含めた100機となると、TSH傘下の全機(56機)のおよそ1.8倍だ。成長を見込んでいるのかもしれないが、いくらなんでも多すぎる。
日本の航空産業が発展することを願う私としてはあまり言いたくないが、話半分で考えておく必要があるだろう。
実際には、三菱とTSHの間でなんらかの形で口裏をあわせているのではないか。